【STORY】

       宇宙世紀0025年、人類は太陽系の惑星探査を終了し、各惑星の採掘事業に乗り出していた。
       その前線基地ともいえる月面基地「ムーンベース」は、地球連邦の特別管理地区として開発され、
       地球では建造できない大型宇宙船の開発、建造や各種採掘機材の開発など、
       多くの科学者や技術者を移住させての大型工業都市に発展していた。
       それらの警備や、訓練施設などを含めた地球連邦軍の基地もその一角にあった。



       ある日、ムーンベースの近くに謎の金属が複数落下した。
       その金属はやがてひとつの形に合体し、大型ロボットとなった。
       そのロボットはムーンベースの破壊を始め、人間を瞬時に固めて飲み込んでいった。
       迎え撃つムーンベースの連邦軍の武器ではまるで歯が立たない。

       その時、連邦軍の謎の新人ユニットたちが、大型ロボットの弱点は中心の「核」であることを発見し、
       絶妙なチームワークと新型パワードスーツ「レオ」を駆使してロボットの破壊に成功する。
       これにはムーンベースの人たちばかりでなく、地球連邦の隊員も驚いた。



       そのチームは全員女性だったのだ。
       彼女たちのユニット名は「KAGE」(かげ)



       壊れたロボットを分析するうちに、謎は徐々に解かれていった。
       このロボットは地球で言う「惑星探査ロボット」だということ。
       生物のサンプルを収集し、電磁波などを発信する物や攻撃に対しては
       防衛機能で破壊動作をすることなどが分かってきた。
       かつて人類が各惑星に対して行ってきたことだったのだ。
       でも、誰が何の目的で…。他にも重要なことが解析された。
       この探査ロボットが収集する生物サンプルの全てがオス(雄)なのだ。
       理由は分からない、しかし確実にロボットはメス(雌)に反応しなかった。
       その時人々は気づいた。
       なぜ女性だけの精鋭ユニットがいるのかを、そしてこの出来事は、ほんの序章に過ぎないことを。
       更に巨大なロボット(VIOLATOR~侵入者~)たちが地球に降り注いできたのだった。
       ムーンベースは“VIOLATOR”から地球を守る最前線基地となってしまう。



       地球最大の危機が…。
       そして地球連邦内にはその危機に乗じた大きな陰謀が渦巻く…。
       巨大ロボットを送り込んだ異星人の、真の目的は…。ムーンベースの運命は…。